2010年3月27日土曜日

韓国

昔書いた原稿の2次使用稿料が突然入った。そういえば韓国で翻訳が出ると聞いていたような。自分が書いたものが韓国語になるのは2回目である。しかし、以前はアメリカの作家について書いたガイド本だったし、あえて「日本語で書かれたアメリカ作家についての本」を翻訳せずとも、韓国で同様の本を誰かが出版したほうが話が早そうなのであるが。日本語からの翻訳がブームなのだろうか。韓国の出版事情が気になってきた。

2010年3月25日木曜日

卒業式

卒業式で泣かないと、冷たい人といわれそう。

2010年3月23日火曜日

KAN芸能生活23周年記念逆特別ライブツアー「ルックスだけでひっぱって」

尊敬しているミュージシャンであるKANさんのバンドツアー、神戸公演に行ってきた。
KANさんの音楽を知ったのは比較的最近で、2003年に1年アメリカで暮らした時のことだ。日本から取り寄せたCDの一枚がGleam & Squeezeだった。なんでKANさんのCDを取り寄せたのか、はっきりした理由はない。なんとなく気にかかっていた、という程度だったのだと思う。しかしその歌詞とメロディーは当時の私の心境になんだか妙にマッチして、アメリカでの理想と現実のはざまであたふたしている自分と同じ境遇を感じた。「完ぺきを求めて岸壁に立っている」という「子羊」は自分の歌だと思ったし、「close to me」には励まされた。「カラス」を聴いて、この人もいろいろ思い悩んでいるのだなあと思い、その後、彼がこのアルバムを最後にフランスに移住したことを知る。

その後私もKANさんも帰国して、KANさんは活動を再開、私は彼のCDを集め、弾き語りライブに行くようになる。そして今回が初のバンドライブ参加。

オープニングの「ディスコ‘80s」からビカビカの衣装とアフロで踊りまくるKAN。素晴らしい。演奏して、歌って、踊って、そのうえこの人はほんとうにおしゃべりがうまい。おもしろい。真面目な顔して変なことばっかり言っている。「ワーペロ」とか。そういうふざけずにはいられないところも自分に似ている。でも、照れ隠しのおふざけではなくて、本気でふざけられるのが彼のプロフェッショナルなところだろう。じゃないと恵比寿・スレプリーなんてできない。

今回のツアーは各地で特別ゲストがいるのだが、神戸のゲストはなんと平井堅であった。グランドピアノの上に登場した時のスターのオーラったらなかった。ファンになった。かっこよかった。アンコールという名の本篇も含めて3回も登場してくれた。

3時間を超えるライブ。もう大満足であった。
逆特別は次は6年後の29周年までないはずなので、行けてほんとによかった。

素数というとオースターの『偶然の音楽』を思い出す。素数には神秘的な力があるのだという。登場人物の二人組は素数の組み合わせで宝くじを当てる。

ここにも素数に魅せられた男がいるというのがなんとなく可笑しい。6年後にまた神秘的な力を目撃したい。

2010年3月9日火曜日

『フローズン・リバー』

最初のカットからやられる。足元からクローズアップで上っていくカメラ。足首の小さなタトゥーからタバコを持つ指先、その爪の汚れ、化粧っ気のない女性の素顔。貧しさの表現が秀逸。トレーラーハウス、1ドルショップ、アメリカ人がよく着ているColumbiaかなんかのパーカ。
 非常に丁寧に作られている印象を持った。貧しさゆえに女たちは罪を犯す。行為は犯罪である。法的には裁かれるべき罪である。しかしその犯罪は誰も傷つけることのない「犯罪」であり、「罪」ではない。 最終的には犯罪は露見するが、でも悲しい結末にはならない。女性同士のゆるやかな連帯の物語。
 『バグダッド・カフェ』を思い出した。あそこまでハッピーな連帯ではないけれど、ここにも女性同士のゆるやかな連帯の物語があり、未来が、希望がある。
 人は人種や国境や貧富や性差やいろんなもので分かたれている。みえないボーダーがある。同じ町に暮らしていて顔を合わせていても決してお互いが見えることはない。しかし両者を隔てている川が凍ったら・・・そのとき人はひとときだけその境界を渡ることができ、見えなかった他者に本当の意味で出会う。川の象徴性が見事。

2010年3月5日金曜日

ブログ考

ブログを作ってもらったのでなにか書こうと思うが、どういった立ち位置で書くべきなのかわからない。mixiの日記は知り合いに向けてのものだし閉じた空間ならではの安心感があるが、ブログってのは大げさにいえば「世界に向かって発言」するツールだ。思わぬ人が読む可能性もあるわけで、個人的な情報とかはどのくらい開示するべきか?なんてことも悩む。そもそも何で書くのか?も。自己顕示欲?
世間ではツイッターが流行っているっていうのに、いまだそういう自意識にとらわれる自分というのはなかなか前時代的なのであろうか。
まあよくわからないので、やりながら見つけていこうと思う。

タイトルはDamien Riceの歌詞から。
「どこにも行かない」のか「どこでもないところに行く」のか。
nowhereに向かってあらためて、発進。

2010年3月4日木曜日

ブログ発進(発信)!!

つくってもらったよ。おくさんに。