2024年3月末から一年間の予定でNYCで在外研究の予定なのだが、受け入れ先こそもう2年くらい前からメールしてお願いしていたものの、実際の生活については年が明けてからの取り掛かりで、と言うのも部屋探しはいいところを早く見つけても押さえておけるわけでもなく、渡米直前でいいかと思っていたためである。
単身で行くので広いアパートは不要で、そうなるとルームシェアか、ということでネットでびびなび、MixB、それからルームシェアも紹介しているJCSA、あと英語でCraigslist、FacebookのNYC/apartments/roomsみたいなグループに色々入って、ブラウズし始めたのが今年の1月で、最初の予算は月1000ドル。単身だし、多少狭くても汚くても不便でもなんとかなると思っていた。場所はマンハッタンは早々に諦めて元ゼミ生のSさんが住んでいるQueensのAstoriaに絞る。清潔感があって平和そうな雰囲気なので気に入ったのだが、こういう場所選びにはYouTubeが非常に役に立つ。ただ散歩しているだけの動画を見ても街並みがわかって参考になる。
しかしここからが大変で、実際に気になる部屋について問い合わせをしてみても、返信がなかったり(入居者が決まってもポストを消さないままなのか)、やりとりしている間に返信が途絶えたりで、不安になる。こちらから見ればただお買い得に見える物件もscamかもしれず、そのあたりはやはり言語的にネイティブではない場合、怪しさがよく分からず、個人間のやりとりはだいぶハードルが高い気がした。
また、ルームシェアの場合、現地を見てからじゃないと決めるのが怖いので、到着後数日かけて部屋探しをして決めようと思っていたのだが、そうするとその間滞在する場所が必要になる。ホテルは高いのでAirBnBを探すことになるが、これはなかなか大変な気がしてきた。到着して「早く決めなくては」と気も急くし、決められなかったら滞在費が増えていって焦るだろうし。あと、よく考えると人と一緒に住んだ経験はないし、バストイレ共有ってのも、誰かがシャワーしている時はトイレ入れないのか、とか色々不便さが頭に浮かぶ。
一件、日本人の方が募集されているルームシェアについて問い合わせをしたのだが、部屋や立地はそれなりだけど共有スペースがキッチンしかない(リビングがない)物件で、ちょっとそこに住むイメージが浮かばず、また、予算的にもう少し出さないと半地下みたいなとこしかないよ、と同じくNYCに行く予定の同僚に助言されたのもあり、ちょっと予算を増やす。(この頃人から紹介してもらって、ここは良さそうと思った日本の業者さんがcrossoverさん。家賃は高めだがどの物件も写真で見る限り清潔で魅力的、やりとりも非常に安心できるものであった)
とにかく大事なのは方々に声をかけまくることで、私の場合元ゼミ生のSさんや受け入れ先のfacultyである日本人のSさんからの助言が非常に参考になった。そんな折、受け入れ先の教授Jさんから「ちょっと「寮」っぽすぎるかもしれないけど」と紹介されたのがInternational House(I-House) NYCである。
コロンビア大学のキャンパスの近くで、部屋は狭いが共用設備はstudy centerやcomputer room, fitness centerなど充実している。最初は「寮」は嫌やな、と思っていたが、ここは海外からのpostgraduateとvisiting scholarのための施設なので学部生がいなくて、その点では大人な生活だろうし、いろんな国の人と友達になれるというのは、個人でルームシェアに住むよりも孤立せずにすむし、寂しくないかも、cafeteriaのための費用を毎日払わなければならないが、cafeteriaがあるのは楽かも、と段々気持ちが傾いてきて、結局ここに応募することにした。