二次選考対象の15作品全てディスプレイ!
これは嬉しいです。
街の本屋でこれやってくれるとこはなかなかないんじゃな
恥ずかしながらワタシが持っているのは、『すべての見え
我らが黄色い本だけはたくさんあるので、いくら買ってい
ところで肝心の第3回日本翻訳大賞でありますが、読者の投票上位10作と審査員の推薦5作の計15作が第二次選考に進むのだそうです。そして、選考で残るかどうかよりも(もちろん、翻訳者の実力は抜きにして、本じたいの「強さ」ではこの軽量級の黄色い一冊も、居並ぶへヴィー級たちに負けないと思うので、次に進めたらそれはそれでとても嬉しいだろうと思いますが)この賞が「いいなあ」って思うのは 、読者の推薦文がサイトで読めるようになっていることです。賞を設立してくださった審査員のみなさま、こんな素敵な仕組みをありがとうございます。励みになります。
ワタシの場合、2月上旬、大学の仕事でへとへとのからっからになっていたときに、友人からのお知らせで、けっこうな数推薦されてるよ、っていうのを知らせてもらったのですが、それ読んで、実は泣いちゃったんであります。文字通り。夜のオフィスで無味乾燥な書類を作成する傍ら目を走らせたその推薦のことばの温かさに。40代半ばのオッサンが。あー、嬉しいよー、って。大事にしてくれている読者がこんないるんだ、その一人一人がみんな、この本を勧めたい!って情熱で思いのたけを綴ってくれている。そこには愛があるじゃないか!
翻訳者としてというよりは、推薦してくれたみなさんと同じエトガル・ケレットのファンとして、「そうそう!その気持ちわかるわ」って。この人たちみんなともだちやなあ、って。胸が熱くなったのです。
なので勝手におともだちみたいに推薦文に返信してみます。(※問題がある場合はコメント欄でお伝えいただければ削除します。よろしくおねがいします)
千葉聡さんの「明るい語り口に耳をすませているうちに、急に遠い場所に連れていかれてしまう」という表現、まさしくこの本のターディスっぷりを的確に表現しているなって思いました。
戸田 光司さんの「ケレットがたびたびべそべそ泣くのも好きです。私も泣き虫なので、共感を覚えます」というコメント、気づかずにいましたがワタシが彼に共感するのも、同じべそべそ派だからだって発見しました。べそべそ、いいですよね。
丘本さちをさんの「この枚数でここまで沁みるものが書けるなら長編小説はいらないのではないか?」という疑問、そうなんですよね、なんでこんな短さでこんな濃密な世界ができるのか。ケレットさんならではの魔法です。
かすりさんの「遠い国の悲痛な日常は、私の日常と切り離された別世界の話ではない、と理屈ではなく肌でわかるエッセイでした」の「肌でわかる」っていう表現、いいなあ。
Akeldama1さんの「なにより表紙が派手な黄色で、散らかった部屋でもすぐに見つかる」。間違いないです。「愛すべき黄色本」ですよね。黄色い本に悪い人はいない、です。
小国貴司さんの「シリアスでユーモラスな訳文」という評、とても嬉しかったです。ありがとうございます。
GO-FEETさんの「まるでフィクションのような素晴らしいエッセイ集」という言葉、そうなんですよ、フィクションでもノンフィクションでも、おもしろいものはおもしろい!
金井 真弓さんの「悲しみと背中合わせのユーモア」ってことばはこの本の核心じゃないかと思います。笑いの隣には悲しみがあるし、悲しみの隣には笑いがいるんですよね。
ぱせりさん、「ケレットの根っこ」が見えましたか。こういう人だからこそのあの短編。「イスラエルの宝」であると同時に世界中の本好きの宝でもあります。
@ kaseinojiさん、「孤児のような来歴の本」とは言い得て妙ですね。帰れるおうちはないけれど、世界中で愛されるみなしごでもあります。@kaseinojiさんのブログみたいなみなし親がたくさんできますように。これからも一緒にこの孤児を応援していきましょう!
みなさん、熱い推薦文、ありがとうございます。ケレットさんにも「たくさんの読者が推薦してくれてるよ!」と伝えたところ大変喜んでくれていました。
そしてお知らせ。
かねてから甲南大学にかけあっておりましたケレットさん夫妻招聘のお話、大学からGO!が出ました!
ただいまケレットさんと日程を詰めておりまして、当初の予定だった2018年の4月ではなく、同年の秋になりそうです。ご期待ください!