2014年11月29日土曜日

44

44である。また一段おっさんの階段をのぼった。

ゼミ生が祝福してくれました。教室行くと真っ暗なので不審に思いつつ入ってみるとクラッカー、パン!パン!なのでした。

 みんな揃ってピース
 ネームプレートまでついてます!

お祝いのケーキをみんなでいただき、しぶいマグカップももらっちゃいました。

毎年ホントいい学生に恵まれています。

 注目の的となる44歳
 おいしいケーキ、ありがとう


今年は優秀な卒論がたくさん出そうで楽しみです。

はっ! 自分の論文もがんばらないと・・・


2014年11月7日金曜日

『早稲田文学』冬号 エトガル・ケレット短編&エッセイ

 今日発売の『早稲田文学』冬号でイスラエルの作家エトガル・ケレットの作品を訳しました。
 ケレットの最初の短編「パイプ」、その短編を書いた顛末を描くエッセイ「ある作家の肖像」、兵役のある国イスラエルでの子育てについての「公園の遊び場での対決」、そしてこの夏ガザ侵攻にともなって高まったイスラエル国内の排他的愛国主義に対する勇気ある反論「イスラエルにある別の戦争」の4編です。
 ぼくは彼の書く突飛で笑える超短編小説が好きですが、彼の国イスラエルには決して笑えない現実があるのも事実で、この4編は現代世界文学最重要作家の一人であるケレットのそういったふたつの面が読み取れる構成になっています。ぜひ読んで欲しいです!
 尊敬する同業者、藤井光さんの紹介、選、訳のGaza Writes Backと対になって、ガザとイスラエル双方の声が聞こえるのもこの企画のいいところ。特集自体はさらに広く「危機にあらがう声」というタイトルです。
 
判型が大きくなったので文芸誌のコーナーにはないかもしれません。他の文芸誌よりちょっと大きいです。
 
 ケレットが兵役中に書いた短編「パイプ」が、この物語を必要とする日本の多くの読者に届きますように。今いるそこが居場所じゃなくっても、ぼくらはみんな「パイプ」を見つけることは出来るのかもしれない。バミューダ・トライアングルに行ったりしてね。