拙訳のエトガル・ケレット『あの素晴らしき七年』(新潮クレスト・ブックス)の発売に際して、「手製のポップ持っていきますんで掲示してもらえますか?よろしくおねがいします」とお伝えしていたところ、なんとこんな大々的な展開をしてくれました。
入口正面のディスプレイ。中央の一冊はネコに支えられているのだ。 |
こちらは店内。新潮クレストのミニコーナーでもある。 |
ワタシは自分の単著がまだない(「はやく単著を出そう」という師匠の声が・・・あぁ。いや、この次にがんばりますよ!)のですが、想像するに自分の本だとなかなか積極的な営業は照れくさくてしにくいであろうところ、翻訳者で、しかも作者が好きな作家で友だちでもあるという関係ゆえ、なんだか気分は応援団、 とにかくいろんな人の手に届けるべくがんばるモードとなっております。
ということで今日は大阪神戸のめぼしい書店を回って手製のポップを掲示してもらえないかお願いしてきました。みなさん快く受け取ってくれて感謝です。
「重版がかかってようやく出版社への義理を果たしたことになる」というこれまた師匠の言葉を思い出します。そしてすべては、ひとりでも多くの日本の読者にエトガル・ケレットという作家を知ってほしいという思いから始まったことなので、それができるというのはとても楽しくもあります。
今回は来日が叶いませんでしたが、ケレットさんは翻訳が出版されるとできる限りのその地を訪れる作家です。昨年の春に『突然ノックの音が』の出版に合わせて日本に来た時も「来なければぼくの本が売れる可能性はノーチャンスだ。でも来れば可能性が生まれるかもしれない」と言っていました。
書店で見かけたら手に取っていただければ、また、お知り合いなどにお勧めいただければ幸いです。よろしくおねがいいたします。