2013年1月23日水曜日

you've got mail.

 昔そういうタイトルの映画があって、トム・ハンクスとメグ・ライアンが主演で、メールが来ると人の声で"You've Got Mail!"って音が出て、あれはメーラーがアウトルックとかじゃなくてAOLってプロバイダの独自のやつで、そういえば当時うちもAOLで、あのころは 電話回線のダイアルアップ接続だったからその都度電話の回線外して、ピーガガガガガ、ピコーンガコーーン、・・・You've got mail!だったなあ。そしてあの映画はマンハッタンの小さな本屋がバーンズ&ノーブルと思しき巨大チェーン書店に駆逐される話であった。
 それがたった十数年で、いまや駆逐されつつあるのは巨大チェーン書店のほうで、駆逐しているのは当時はまだなかった(んじゃないかと思う)ネット書店の amazonである。現実に二大チェーンの一方の雄Bordersは潰れちゃったし、バーンズ&ノーブルも苦戦してるに違いない。
 でもB&Nがなくなったらアメリカ人、本買う場所なくなっちゃう。どうするか?amazonがあるからいい、にはならないだろう。kindleに 行くのももともと本を読む習慣のある人だけだ。そうじゃない人はどうなるか。本など読まなくなる。本屋がなくなれば本というものがあることさえ気づかなく なる。
 そしてきっとそうなった時一番困るのはamazonである。ネット通販会社ってのは多くの路面他店をショーケースとすることで儲けてきたわけで、そのショーケースがなくなったら人々の欲望も生まれなくなる。だからamazonには自前の路面本屋を作って欲しい。
 ジャングルがなくなる前にジャングルを作るというか、Amazonだけに。

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