2023年12月21日木曜日

「作家エトガル・ケレットは今イスラエルで何を考えているか」

 現在発売中の『新潮』24年1月号で、「作家エトガル・ケレットは今イスラエルで何を考えているか」という翻訳とインタビューからなる記事を書きました。イスラエルの現在を考えると本当に苦しい。ガザの人々の苦境を想うと胸が締め付けられます。10月7日から始まったハマスのテロの犠牲者はイスラエル市民で、しかしパレスチナに人々から家を奪ったナクバを起こしたのはイスラエルで、そして今またガザでパレスチナの人々が命を奪われている。どちらの側にも犠牲者がいて、各国では、イスラエルを支持する声もあれば、パレスチナへの連帯を示すデモも行われている。ニュースはその様子をわかりやすく白黒明確に伝えるが、現実はどこまでいってもグレーだ。

エトガル・ケレットは、この問題について共感が「選択的」になって、みながどちらかのサイドについてしまっていることを批判する。最後の一文はとくに強いので、ぜひ読んでみてほしい。中東の問題についてニュースとは異なる視点を得られると思う。






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