どこにも行かないのか、どこでもないところに行くのか・・・な日々
レアード・ハントの詩のような長編小説。
具体的な地名も出ていてきわめてローカルな話のはずなのに、ローカルの顕微鏡の視界をぐーっとさらに狭めていった結果、一つの家だけの極小の世界になって、寓話的な、逆にローカルカラーのないお話になっていく。
ぼんやりふんわりとした文章なのに、そこには絶えず暴力があって、それは具体的に詳細には描かれないから読み飛ばしてしまいそうになるけれど、冷静に考えるとそうとうえげつないことが起こっている。
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