2015年2月19日木曜日

エトガル・ケレット再来日!

イスラエルの作家、エトガル・ケレットが日本にやってくる!(前の記事

ケレットさんは超短編小説を書く。映画の監督もしているし、エッセイもおもしろいのだが、やはり活動の中心はその独特な超短編小説だ。とにかく短い。一編2,3ページで終わってしまう。すぐ読めてしまう。しかも笑える。なんだけど、読んだあとに「ん?あの話、なんだったの?」って、消化できないものが腹に残る。クセになる。

こんな小説読んだことない!なんなんだこれは?

そしてワタシはケレットさんの不思議な短編に夢中になった(ヘブライ語はまだ読めないので英訳でだけど)。

その超短編小説たちは日本ではまだあまり紹介されていなくて、『新潮』の2014年3月号に短編「創作」が母袋夏生さんの訳で、『文藝』2014年秋号で岸本佐知子さん訳の「靴」「ブタを割る」(この話のブタの貯金箱のマーゴリス、ワタシ大好きである)、『AERA STYLE MAGAZINE』vol22で同じく岸本さん訳の「地獄のスーベニア」、『早稲田文学』2014年冬号にワタシ秋元訳で「パイプ」が載ったくらいだった。

それが今月末に新潮社から母袋さんの訳で、「創作」を含む最新短編集『突然ノックの音が』が出版されることとなった。これは嬉しい。いよいよエトガル・ケレットが日本の読者に本格的に紹介される !たぶん、好きな人いっぱいいると思うんだよなあ。

そのタイミングでの来日で、今月27日、28日とイベントが開かれるそうです。

27日は『コップとコッペパンとペン』の福永信さんとのイベント「長い人生、短い短い物語」。タイトルからして、いい。自意識的ながら決して高踏的ではないフィクションを書く福永さんとの顔合わせはメチャクチャ興味深い。

28日は『これはペンです』の円城塔さんと公開講義「僕たちの書き方」。モデレーターは都甲幸治さん。こちらもおもしろそう。

日本を代表する二人の「ペン」の人(というかむしろ「2本のペン」と言いたい)とのトーク、ぜひ多くの方に目撃してもらいたい。ワタシも目撃しに行きます。

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